受動喫煙(じゅどうきつえん)について

タバコを吸わない人が、他の人が吸っているタバコの先から出る煙「副流煙(ふくりゅうえん)」を吸い込むことを「受動喫煙」といいます。

 

この副流煙は、喫煙している本人が吸っている「主流煙(しゅりゅうえん)」よりも有害物質が多く含まれていることで知られています。

 

心臓や呼吸器に与える毒性物質は 主流煙の2.5〜4.7倍。
発がん性物質は、なんと1〜30倍も含まれているのです。

 

受動喫煙の影響は、目や喉の痛みだけでなく、心拍数の増加、咳や体の冷えなどの
すぐに表れる症状に合わせて、長期的には がんや心筋梗塞、脳卒中、喘息や狭心症など、
さまざまな病気を発症するリスクが高くなることも知られています。

 

妊婦が受動喫煙にさらされると、流産や早産の危険性が高くなったり、出生する赤ちゃんの低体重化が起こるなどの報告もあります。
また、新生児が突然に亡くなってしまう「乳幼児突然死症候群」の原因としても考えられています。

 

最近では、分煙化が進み、喫煙スペースが設けられている施設も多くありますが、
レストランや喫茶店など、まだまだ対策が不十分なところが多くみられます。

 

いくら仕切りを作っても、少しの隙間でも煙は流れ出してきますし、
空気清浄器を置いても、完全には煙の害を取り除くことはできません。
喫煙者は、受動喫煙によって まわりの人々の健康に影響を与えていることを理解し、
喫煙する場所やマナーをしっかり守り、タバコを楽しんでもらいたいものです。

 

吸わない時に差すだけで、副流煙のほとんどを吸収します。問題になっている非喫煙者の受動喫煙など、周囲への迷惑を大幅に改善します。そのうえ、天井や壁、カーテンの汚れも防止できます。

 

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リンク
政府広報「受動喫煙を防ごう」
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201008/8.html